こんにちは。

今回は

水冷iPhoneケースを作る

というあきれるほどばかげた計画を思いつきまして。

こうなった経緯は割といろいろあるんですが・・・


僕はiPhone6をかれこれ3年使い続けているわけなんですけども。

そろそろ動作が重いし新しい携帯にしようかなーと思っていた矢先、「機種変更は大学までナシ」といわれてしまい、結局あと1年半ほどiPhone6を使う羽目になりました。

まあ動作が重いってだけでほかに特に支障はなかったので、「まあいいか」ぐらいで済んだのですが・・・

先日気づいたのが

iPhoneが熱い。

どうも前よりも熱い。

なんでかなーと思ったらiOS11にアプデしたことが根本的な原因のようでした。

ダウングレードするのもなんか嫌なので、我慢して使おうと思いしばらくそのまま使っていたところ、手汗がひどい。

ケースを貫通してぬるさが伝わってくる。

はっきり言ってうざかったので、何かいい方法はないかなあと思ってふと思い出したのが、だいぶ前に計画してぶっ倒れた水冷ケースでした。

といってもPCの水冷とはわけが違って、まず「サイズが圧倒的に小さいこと」と、「温まったクーラントをいかにして冷やすか」という二つの問題点が浮上しました。

これによって前は計画倒れを起こしましたね。

今回はこの二つの欠点をどうにかするか、僕が妥協するかのどっちかで作るだけ作ってみようと思います。

そして今回のコンセプトは、

「熱くない、薄い、無音駆動」

というコンセプトで行こうと思います。

問題点の解決

さて、上で述べた通り二つの問題点が出てきたわけなんですが。

今回のケースづくりの目的は「とにかく今より温度が下げりゃなんでもいい」って感じなので、めっちゃ冷えなくてもいいんです。ぶっちゃけ。

にしても結局ある程度冷えてくれないとやっぱり困るのでいろいろ策を考えました。

まずは「熱源のチェック」。
IMG_20171007_012447[1]

分解図を調べたり、自分で触ってみた感じだとスリープボタンの下あたり(表から見て右半分、かつスリープボタンの下)にロジックボードがあり、そこを冷却してやれば何とか不快感ぐらいはぬぐえそうです。

次に「クーラントの冷却」ですが、これは相当難しいなあと思いました。

正直、携帯をずーっといじってるわけでもないので、そこは自然放熱に任せてもいいかな?という気がしています。

なんにせよ、温まったクーラントをずっとロジックボード付近にためておいても冷えるわけがないので、リアパネルはiPhone全体を張り巡らせるパイプにしました。

そして一番冷えるであろう、表からみて左半分の部分に大半のクーラントが蓄積するようにしました。

本来、そこもパイプにして冷却効率を高めようかと思ったのですが、逆にクーラント量が少なすぎても困ったことになりかねないので、ある程度のクーラント量を確保するためにそこにタンク代わりとして設置しました。

そして、肝心の冷却システムと冷却媒体なのですが・・・

きわめて簡単な方法で行こうと思います。

PCの水冷を見習うのであれば、循環させてファンで冷やすのが最も理想ではありますが、そんなのスマホのサイズではまず無理でしょうし、スマホはファンレス駆動でなければそれはそれで不快です。

コンセプトは「熱くない、薄い、無音駆動」です。

熱くないだけクリアするためにファンや循環器をつけるのは厳しいです。

毎日持ち歩くわけですから、携帯性も考えなくてはなりません。

そこで、外力における循環は実質不可能となるわけです。

「じゃあどうやって循環するんだよ」と思うかもしれませんが、循環できないのなら循環できるような液体を使えば問題ないはずです。

つまり、今回水は使いません。

おそらく、アルコールを冷媒として使うことになります。

アルコールはご存知の通り、速乾性を持ちます。

速乾性ということは液状からすぐに気体に変わりやすいということです。

結論を言うと、循環系をアルコールですべて満たし、熱による気化から内部の圧力が上昇し、どうにか循環できないだろうかという考えに至りました。

正直、うまくいく気はしません。

でも試行錯誤することは最初から想定内ですし、初代機はこれで作ってみようと思います。

Fusion360によるモデリング


というわけでモデリングを始めました。

前に水冷を企画した際は、モデリングができない状態だったので、ハンドメイド製作の予定でした。

そりゃ無理。

で、できたのがコレ。

fusion360liquidcooliphone

上から入れるとかでもいいかなーとは思ったのですが、それだと出せなくなったら困るし、何せちゃんと採寸できてるかどうか怪しいのでこれで一度作ってみます。

この後某所で印刷を試みます。

ではまた次の記事で。